説明力
- kaymorristen
- 2016年9月30日
- 読了時間: 2分
昨日ネットにこんな記事が掲載されていました。
2016年度の全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)では、小中学校の国語、算数・数学とも根拠を基に説明する力の不足が改めて浮き彫りになった。特に算数は、式の意味を理解して説明する問題の正答率が低く、活用力を試すB問題では7%にとどまるものもあった。
正答率が7.0%だったのは、示された図形に関連した「360÷120」という割り算の式の意味を、記述式で説明させる問題。360度の中に120度の角がいくつ入るかなど、三つの要素を記している必要があった。 式の意味の理解を見る設問の正答率は、算数の他の記述式問題も15.8%、選択式問題でも62.7%と低調だった。文部科学省は「授業で全ての児童が式の意味を理解できるまで丁寧に時間をかけるのは現状では難しい」とみている。 このほか、中学の国語では図鑑を読むことで分かった部分と何が分かったかを説明させる問題の正答率が58.4%、数学では二つの辺の長さが等しいことを三角形の合同を利用して証明させる問題が30.0%などと課題の残る結果になった。
(以上、時事通信より引用)
正答率7%!!
いったいどんな問題だったのでしょう?


皆さん、どのように思われましたか?
なかなか難しいですよね。
この問題の是非はひとまず横に置いて、この記事から分かることがあります。
それは少なくとも文科省は子供(生徒)の説明力が現状では不足しており、改善の必要ありと考えているだろうということです。
では説明する力とは何か?
私は「普遍」と「客観」だと思います。
ではどうやってその力を身につけるか。
考えていることを他人に話す機会を増やすことがその近道ではないでしょうか。
誰しも何かしら考えていることはあります。
まずは家族、そして友人・教師という順に、自分が考えていることを分かりやすく話す習慣をつけることです。
その過程で、時には誤解を生むこともあるだろうし、悔しい思いをすることもあるでしょう。
この煩わしさからコミュニケーションの輪から離れてしまう。また離れても日常生活が送れてしまう社会状況でもあります。
しかしその煩わしさの積み重ねが自分の論理力を高め、自分の考えがどの程度「普遍的」であるかを測る「客観性」の構築につながるはずです。
このサイクルを作るためには、聞く側にもある種の忍耐が必要です。
自戒を込めてになりますが、改めて子供達の話をじっくり聞き、次の思考を促す適格な「ツッコミ」をいれる時間を大切にしてみましょう。